「オステムインプラントにもいくつか種類があるそうですが、どれが一番よいのでしょうか?」

インプラントについて調べていると、SA、CA、BA、SOIといった聞き慣れない名前を目にします。

 

こんにちは。

蚕室(チャムシル)の延世ゴンホ歯科です。

オステムインプラントは、表面処理技術によってSA・CA・BA・SOIなどに分類できます。しかし、特定の製品がすべての患者さんにとって最適というわけではありません。

今回は、この4つの技術の違いと、製品を選ぶ際に重要となる基準についてご説明します。

 

 

1. オステムインプラントのSA・CA・BA・SOIはどう違いますか?

SA・CA・BA・SOIは、インプラント表面の処理方法が異なります。 表面の粗さや親水性、コーティング技術などを変えることで、骨との結合を考慮して開発された技術です。

 

種類主な特徴
SAサンドブラストと酸処理によって微細な粗面を形成
CASA表面をカルシウム溶液に浸して親水性を向上
BASA表面にハイドロキシアパタイト(HA)コーティングを適用
SOI血液との接触と初期の血餅形成を考慮した親水性表面技術

 

ここで重要になる概念が**オッセオインテグレーション(骨結合)**です。

骨結合とは、インプラント表面と周囲の骨が直接結合する過程であり、インプラントが噛む力に耐えるために重要です。

 

オステムインプラントのSA・CA・BA・SOI表面処理技術の比較

 

オステムインプラントのSA・CA・BA・SOI表面処理技術の比較

これら4つの表面技術は、この過程を考慮して開発されていますが、表面技術だけで実際の治療期間や長期的な結果を断定することはできません。

なお、TSはインプラントシステムを指し、SA・CA・BA・SOIは表面技術を区別する名称です。

 

 

2. 顎の骨の状態によって、オステムインプラントの種類を変えて選びますか?

はい。顎の骨の量や密度、初期固定の状態によって、製品や手術方法を変えて検討することがあります。

私は、製品を決める前に、インプラントを埋入する骨の条件を確認することが重要だと考えています。

 

主に確認する項目は次のとおりです。

  1. 顎の骨の状態: 骨の幅、高さ、密度
  2. 周囲の構造: 神経管や上顎洞までの距離
  3. 初期固定: 埋入直後にインプラントが骨に固定される程度
  4. 手術計画: 骨造成の必要性と最終補綴物の位置

必要に応じてCTを使用し、骨や周囲の構造を立体的に確認します。

 

顎の骨の状態と初期固定を考慮したインプラント埋入位置

 

顎の骨の状態と初期固定を考慮したインプラントの埋入位置

インプラントは、単に骨にネジを埋め込む治療ではありません。後から装着する歯が適切に機能するよう、埋入位置や方向まで計画する必要があります。

どれほど優れた表面技術であっても、患者さんの骨の状態に合った位置や規格を選択する過程に取って代わることはできません。

 

 

3. オステムインプラントは価格が高い種類のほうがよいのでしょうか?

価格が高いインプラントだからといって、すべての患者さんにより適している、あるいは長持ちすると断定することはできません。

製品の選択には、表面技術だけでなく、顎の骨の状態、埋入位置、初期固定、全身の健康状態なども影響します。

治療後も、インプラント周囲の炎症管理、定期的な状態確認、補綴物にかかる咬合力を確認する必要があります。

重要なのは、製品の価格やグレードよりも、その製品が自分の口腔内の状態になぜ適しているのかを理解することです。

 

CT診断による顎の骨の状態とインプラント治療計画の検討過程

 

CT診断によって顎の骨の状態とインプラント治療計画を確認する過程

オステムとほかのブランドについても知りたい方は、次の記事をご覧ください。

 

<ストローマンインプラントの歯科医院選び、ブランドより先に確認したい3つのポイント>

 

 

まとめ

オステムインプラントのSA・CA・BA・SOIには表面技術の違いがありますが、どれか一つがすべての患者さんにとって最適というわけではありません。

私が大切にしているのは、顎の骨と口腔内の状態を十分に確認し、その条件に合った製品と手術方法を選択することです。

蚕室(チャムシル)の延世ゴンホ歯科、口腔顎顔面外科専門医のパク・ジホでした。